アメリカのSF作家はみな自分の作品がハリウッド映画化されることを狙っているのではと思いつつ、本の中にははじめから諦めている感じのものもある。
これも息子の本棚から見つけた本。
Uglies
これも息子の本棚から見つけた本。
Uglies
シリーズの本の1冊で、この後、Pretties、Specialsと話が続く。名前の通り、要は凄く不細工なUgliesと呼ばれる人達と凄く美しいPrettiesと呼ばれる人達に分けられた世界の物語だ。もっともUgliesはずっとそうであるわけでなく、一定の年齢になると手術を受けて、非の打ち所のないPrettiesになる。そんな中、Prettiesになることを拒否する人達と出会った主人公がPrettiesになることに隠された真の意味を知り、立ち上がるというストーリーで、話の筋は映画にでもできそうなSFアクションものだ。
しかし、問題はこのUgliesは別に我々の基準での不細工ではなく、いわゆる現世人類全員がそれに当てはまるということになっていて、Prettiesは我々の基準での美男美女を超越した存在として描かれているということだ。これならハリウッドの俳優、女優でも不細工扱いなので、Prettiesを演じることはできないし、CGでもじゃあどこまで綺麗にしたらPrettiesなの?ということで基準がないので表現できないのだ。映画化するなら筋をねじ曲げて作るしかなさそうだ。
人の容姿というところに目をつけたアイデアは秀逸だなと思った。話もなかなか面白いし、現実離れしているのはSFなんだから許せる。話がこの巻だけでは完結せず、あくまでシリーズで話を終わらせる形式のようだが、英語も比較的読みやすいので、SF好きな人は読んでみるといいと思う。
しかし、問題はこのUgliesは別に我々の基準での不細工ではなく、いわゆる現世人類全員がそれに当てはまるということになっていて、Prettiesは我々の基準での美男美女を超越した存在として描かれているということだ。これならハリウッドの俳優、女優でも不細工扱いなので、Prettiesを演じることはできないし、CGでもじゃあどこまで綺麗にしたらPrettiesなの?ということで基準がないので表現できないのだ。映画化するなら筋をねじ曲げて作るしかなさそうだ。
人の容姿というところに目をつけたアイデアは秀逸だなと思った。話もなかなか面白いし、現実離れしているのはSFなんだから許せる。話がこの巻だけでは完結せず、あくまでシリーズで話を終わらせる形式のようだが、英語も比較的読みやすいので、SF好きな人は読んでみるといいと思う。