読書にはいいのだけれど、ちょっと小言の一つでもいいたい少年少女向け作品を一つ。
Hatchet
Hatchet
両親の離婚で傷心の少年が、遥かカナダ北方の油井で働く父を訪ねにセスナ機に乗ったところ、パイロットが操縦中に心臓発作で死んでしまい、湖に墜落、九死に一生を得たものの、一人でサバイバルする羽目になるというストーリーだ。
Hachetというのは小さな手斧のことで、小説では少年の唯一手元に残った文明の利器として使われる。
はじめは何もできない少年が、工夫を重ねて大自然で生き抜いていく、まさに正統派のサバイバルストーリーで子供にぜひ読ませたいと思わせる本だ。
しかし、その一方で私的には若干微妙な評価なのだ。
ストーリーが少々スリリングさに欠けるというか、猛獣に襲われて殺されそうになるというような怖い展開がない(スカンクに攻撃されるというのはあるけれど、、)のは少年少女向けということでまあ許そう。
しかし、前半に出てきて、小説の大きな伏線となると思われた母親の不倫がそのままウヤムヤで終わってしまっているのはどういうことなのか?
前述の通り、少年は両親の離婚を受け止めきれていないのだが、とりわけ、母親の不倫現場を目撃してしまったことにショックを受けていて、その回想シーンが生々しく描かれている。
子供向けにしてはずいぶんとまあ、、なんて思いながらも、この話が後半、当然効いてくるのだろうと思いながら読み進めた。
が、結局この件がストーリーに絡まないまま終わってしまった。
何なんだこれは!?
ちょっとこの作家を小一時間問い詰めたい気分だ。
そんなわけで手放しで絶賛したくない作品なのだが、子供たちとはこの本を話の種にいろいろおしゃべりもできたし、
hatchetという言葉も覚えたし(?)、読んで良かったというべきか。。
Hachetというのは小さな手斧のことで、小説では少年の唯一手元に残った文明の利器として使われる。
はじめは何もできない少年が、工夫を重ねて大自然で生き抜いていく、まさに正統派のサバイバルストーリーで子供にぜひ読ませたいと思わせる本だ。
しかし、その一方で私的には若干微妙な評価なのだ。
ストーリーが少々スリリングさに欠けるというか、猛獣に襲われて殺されそうになるというような怖い展開がない(スカンクに攻撃されるというのはあるけれど、、)のは少年少女向けということでまあ許そう。
しかし、前半に出てきて、小説の大きな伏線となると思われた母親の不倫がそのままウヤムヤで終わってしまっているのはどういうことなのか?
前述の通り、少年は両親の離婚を受け止めきれていないのだが、とりわけ、母親の不倫現場を目撃してしまったことにショックを受けていて、その回想シーンが生々しく描かれている。
子供向けにしてはずいぶんとまあ、、なんて思いながらも、この話が後半、当然効いてくるのだろうと思いながら読み進めた。
が、結局この件がストーリーに絡まないまま終わってしまった。
何なんだこれは!?
ちょっとこの作家を小一時間問い詰めたい気分だ。
そんなわけで手放しで絶賛したくない作品なのだが、子供たちとはこの本を話の種にいろいろおしゃべりもできたし、
hatchetという言葉も覚えたし(?)、読んで良かったというべきか。。